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中国百科日语版:歴史~中国歴史上の盛世

来源: 1235yinming@ | 更新日期:2015-05-29 17:06:28 | 浏览(42)人次

 史上の五大盛世


 2000年以上にわたる封建社会の中、「盛世」と言われる繁栄した時代が数回現れた。五大の盛世とはそれぞれ西漢の「文景之治」、唐の「貞治之治」と「開元盛世」、明の「永宣之治」と清の「康雍乾盛世」である。


 五大の盛世はいずれも前王朝が終焉し、新王朝の成立と隆昌に伴って全盛期を迎えてきた。西漢は秦の廃墟をもとに新王朝を成立し、民力を170年養った後「文景之治」を迎えた。唐の「開元盛世」は隋末の大乱が終息した後、100年近くの紆余曲折を経て迎えた。明の「永宣之治」も、元軍を長城から北へ追い出し、天下を統一して50年以上精励し国を治めた後迎えたものである。が、明神宗の萬歴中期から社会が乱れ、明の滅亡を示す「清の入関」が起きるまでに約半世紀は不安定であった。清が中原地区に進出した後、李自成と張献忠の率いる農民武装を滅ぼしたり、南部に残留している明朝の武装勢力を掃討したりして約20年間費やした。清朝は明末の大乱世後、新王朝を成立させ、凡そ70年の統治を経て、全盛期を迎えた。それに、戦国時代には7国が分立している状態だったが、これも春秋時代の「礼崩楽壊」の後各勢力が併呑を重ねて、相対的な安定を実現した結果である。その後、秦の始皇帝により統一され、盛世のピークを迎えた。


 史上の盛世には、国家統一、経済繁栄、政治安定、国力強大、文化隆昌など共通した特徴を持っている。


 社会体制が激変した春秋時代に、「礼崩楽壊」(社会秩序や道徳が乱れる状態)となったのを受けて、孔子は乱世だと評価した。旧制度の崩壊に伴い新制度が現れ、戦国時代に、魏国と楚国で変法(法の変革)が行われ、戦国中期と末期に、秦、韓、斎、趙、燕なども変法で国力を強大させた。特に、秦国では商鞅による変法が最も徹底的なもので、秦国を他の6ヶ国を凌ぐ強国の地位に引き上げた。各国で行われた変法の程度は異なるものの、社会制度の変革がほぼ完成され、封建制が奴隷制に取って代わった。


 西周から諸侯割拠の状態が続き、春秋時代の合併を経て、戦国時代になると7ヶ国しか残っていなかった。秦以前の夏、商、周の三王朝は本当の統一とは言えず、夏、商、周の天子を中心とした部落連盟だけだったので、この7ヶ国の分立状況は国家分裂とはまったく異なるものである。春秋時代の「万国」から戦国時代の「七国」に変わったことは大きな進歩で、7ヶ国から秦に変わり始皇帝が中央集権を実現させ、天下を統一したのは必然的な結果である。


 秦が他の6ヶ国を併呑し、諸侯割拠の廃止、郡県制の施行などを通じて、中央集権を実行し、春秋時代から提唱してきた「大一統」を実現させた。その後、社会の進歩を判断する際、統一か分裂かもその基準の一つになった。が、統一なら正しく、分裂なら誤りだとは言えない。王朝の末期、腐敗した統治が生産力の発展を妨げ、苦難に満ちた人々を救い出すため、農民による蜂起で統一を分裂させてもそれは仕方のないことだ。故毛沢東主席は中国の農民蜂起が果たす積極的な役割を高く評価している。しかし、分裂した末かならず統一を迎えることは中国の歴史発展の法則である。なぜならば、統一でもたらされた安定した社会環境が、社会生産の発展と人々の生活改善にプラスとなる。西漢の文帝(紀元前179―前157年)、景帝(紀元前156年―前141年)、武帝(紀元前140年―前87年)の時期はいずれも国土の拡張期である。北の匈奴を撃退する戦争が半世紀も継続していたが、漠南地区と河西回廊が漢の領土になり、西域と言われる玉門関から西への新疆南部が漢に臣服し、東は遼東地区の衛氏朝鮮が敗れ、南は今の広東、雲南、浙江、福建など少数民族が集中している地区も漢の領土になった。武帝の時期に、秦の始皇帝を遥かに凌いだ「大一統」を実現した。


 唐代に中国の領土はまたもや拡張され、史上で「漢」と共に「漢唐」と併称される。唐代、西北部では突厥を打ち負かし、安西都護府を設置し、東北地区では高句麗を大敗させ安東都護府を設け、東北地区の黒龍江にも黒水都督府を設置した。唐の開元盛世には、領土の広さが西漢を遥かに上回るものとなった。


 漢と唐が空前の統一を実現したことは、中国領土拡大の二つの重要な歴史上の時期である。


 明の永楽、宣徳帝の時に、北と北西において元朝の残留勢力を撃退し、砂漠地帯の南北までを制覇した。南西と南部(今の雲南、貴州と四川)などでは土司制を実施し、中央政府の管轄下に置いた。東北では防衛所を多く設け、黒龍江には防衛所を管理する都司を設置した。周辺の隣国、例えば、アンナン(今のベトナムの一部)、シャム(今のタイ)、朝鮮が明の従属国だった。永宣以降、長城より北と北西の地区が再びモンゴルに支配され、明の領土は縮小された。幅の広さ、統一の大きさから見て、漢と唐を上回ったのは元のほか、清の康煕、雍正、乾隆の盛世しかない。雍正帝が、「内外一家で、領土が極めて広い王朝で、わが朝の規模を凌ぐものはない」と話したことがある。乾隆24年に、青海、新疆の南北部とチベットが完全に中央政府の管轄下になった。東北は黒龍江より北へ外興安嶺まで至り、東はカラフト島に至り、東南部は台湾より東への海域まで、南は南沙諸島まで、すべて清の領土だった。当時、各地に地方政府を設け、軍隊を駐屯させ、統一を実現した。清の時代に、50以上の民族が一つの政権下に管轄され、康煕帝から2000年以上続いてきた長城の修築が停止となり、長城内外が統一されるようになった。


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