② 二人称代名詞 日本語では二人称代名詞をできるだけあきらさまにしない傾向が有り、特に目上の人に対しては使わないようにしている。男性専用の二人称代名詞としては「おたく」「君」「おまえ」「きさま」「てまえ」などがある。女性専用の人称代名詞は特にないが「あなた」の使用範囲は男性が「きみ」「おまえ」「きさま」などを使う場合に使われ、また「あんた」は男性が「おまえ」や「きさま」を用いる場合に限って使われる。
③ 三人称代名詞 三人称代名詞として「彼」「彼女」「この方」などを使う場合は差異がないが「さま」「さん」「くん」を使う時は微妙に差が出てくる。例えば、職場で上司が部下を呼ぶ時、男性には「くん」を使い、女性には「さん」を使う。また、学校でも男子学生が女子学生を呼ぶ時は「さん」を使い、女子学生が男子学生を呼ぶ時は「さん」か「くん」を使う。すなわち、女性は男性より敬意の高い語を使う傾向がある。
① 「わ」「わよ」「わね」 l あなたとても幸せだわ。 l ケーキを食べちゃだめ、ふとるわよ。 l 今日は李さんの番だったわね。 「わ」は昇調のイントネーションを伴って主張、意志、感嘆を表す場合が多い。「ね」「よ」を下接する時は確認を求めたり、注意を促す意味がダブって言葉を婉曲させる。女性の柔らかさを十分に表わした終助詞で若い女性によく使われる。 【l~V[gD8++ 和风日语">日语 www.jpwind.com 更多资源 更好服务 ++KWc 2m】 ② 「の」「のよ」「のね」 l 悪いのは私なの。 l 去年よりずっとよくなったのよ。 l ずいぶん苦労してるのね。 終助詞「の」はイントネーションを昇調にするか、降調にするか、それとも強調するかによってそれぞれ判断や主張、提問、解釈や命令の意味を柔らかく表わしている。男性の場合は「のだ」「のさ」を使うが強くて硬い印象を与える、「よ」「ね」を下接する時、意味は「よ」「ね」の意味によるが男性の場合は「のだよ」「のだね」を使う時が多い。
③ 「かしら」 l これを見ていただけないかしら。 l これでいいかしら。 l いつかしら彼の所へ遊びに行きましょう。 「かしら」は女性専用の終助詞で「かしらん」からきたものである。場合によって柔らかい請求や質問、自問や不確定の意を表し、女性語の特徴をうまく表しているものである。
④ 「こと」「もの」 l 少しも男らしくないこと。 l みなさん、お変わりないこと。 l だって、仕方がないんですもの。 l 前に行ったことがありますもの。 形式名詞「こと」「もの」が終助詞として使われるのも女性の会話によく見られる。「こと」は断定や質問などの意味を婉曲に表すに対して「もの」は理由や不満を柔らかく表すことができる。
(3) 感動詞 感動詞は感動や応答及び呼掛けを表す語で活用がなく単独で使われる単語である。数多くの感動詞のうち男性専用と女性専用の感動詞は多くなく、男性専用の感動詞には「よう」「よっ」「ちえっ」などがあげられ、女性専用の感動詞には「あら」「おや」「まあ」などがあげられる。 l あら、どうしたの。 l おや、そうでしたの。 l まあ、知らなかった。 どちらも感動、驚きを表す感動詞で「あら」「おや」のほうが「まあ」よりも強い感じを与える。男性専用の感動詞に比べて女性専用の感動詞は柔らかい語感を表している。 感動詞の使用頻度は井出祥子の「大学生の話しことばに見られる男女差異」によると1000発話のうち男女比が655対395だそうである。この統計から分かるように感動詞の種類が多様で独創的であるのは男性のほうである。
(1)動詞未然形+ん l 帰らん。 l 分からん。 こういう文型は動詞の否定型の一種で男性はよく会話で使う。でも女性はあまり使わない。
(2)動詞の命令形 l 早くこい。 l 早くおきろ。 会話中命令形は男性に限って使用され女性はほとんどそれを避けている。使うとしても「早く来なさい」「早く起きてください」などやや丁寧な言い方をする。 【r;0U1=++ 和风 日语">日语 www.jpwind.com 更多资源 更好服务 ++(.\NVP`】 (3)女性は会話中「て」「で」を使って文を切るが男性はあまり切らない。 l もう帰って。 l 私くやしくて、くやしくて。 後ろの部分を相手に勝手に理解させることで話が柔らかくなる。