日语 『論語』の先進篇 26

来源: wanghongjie | 更新日期:2015-04-18 10:06:56 | 浏览(21)人次

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[白文]26.子路曾皙冉有公西華、侍坐、子曰、以吾一日長乎爾、無吾以也、居則曰、不吾知也、如或知爾則何以哉、子路率爾対曰、千乗之国、摂乎大国之間、加之以師旅、因之以飢饉、由也為之、比及三年、可使有勇且知方也、夫子哂之、求爾何如、対曰、方六七十、如五六十、求也為之、比及三年、可使足民也、如其礼楽、以俟君子、赤爾何如、対曰、非曰能之也、願学焉、宗廟之事、如会同、端章甫、願為小相焉、点爾何如、鼓瑟希、鏗爾舎瑟而作、対曰、異乎三子者之撰、子曰、何傷乎、亦各言其志也、曰、莫春者春服既成、得冠者五六人童子六七人、浴乎沂、風乎舞樗、詠而帰、夫子喟然歎曰、吾与点也、三子者出、曾皙後、夫三子者之言何如、子曰、亦各言其志也已矣、曰、夫子何哂由也、子曰、為国以礼、其言不譲、是故哂之、唯求則非邦也与、安見方六七十如五六十而非邦也者、唯赤則非邦也与、宗廟之事如会同非諸侯如之何、赤也為之小相、孰能為之大相、


[書き下し文]子路・曾皙(そうせき)・冉有・公西華、侍坐す。子曰く、吾、一日爾(なんじ)に長ぜるを以て、吾を以てすることなかれ。居れば則ち曰く、吾を知らずと。如し爾を知るもの或らば則ち何を以てせんや。子路、率爾(そつじ)として対えて(こたえて)曰く、千乗の国、大国の間に摂して、これに加うるに師旅(しりょ)を以てし、これに因る(よる)に飢饉を以てせんに、由やこれを為めて(おさめて)三年に及ぶ比(ころ)、勇あり且つ方(みち)を知らしむべきなり。夫子これを哂う(わらう)。求よ爾は何如(いかん)。対えて曰く、方六七十、如しくは五六十、求やこれを為めて三年に及ぶ比、民を足らしむべきなり。その礼楽の如きは以て君子に俟たん(またん)。赤よ爾は何如。対えて曰く、これを能くすと曰うには非ず。願わくは学ばん。宗廟の事、如しくは会同のとき、端章甫(たんしょうほ)して、願わくは小相(しょうしょう)たらん。点よ爾は何如。瑟(しつ)を鼓く(ひく)ことを希め(やめ)、鏗爾(こうじ)として瑟(しつ)を舎きて(おきて)作ち(たち)、対えて曰く、三子者(さんししゃ)の撰(せん)に異なり。子曰く、何ぞ傷まん、亦各(おのおの)その志を言うなり。曰く、暮春には春服既に成り、冠者(かんじゃ)五六人・童子六七人を得て、沂(き)に浴し、舞樗(ぶう)に風(ふう)し、詠じて帰らん。夫子、喟然(きぜん)として歎じて曰く、吾は点に与せん(くみせん)。三子者出ず。曾皙後る(おくる)。曾皙曰く、夫の三子者の言は何如(いかん)。子曰く、亦各その志を言えるのみ。曰く、夫子何ぞ由を哂えるか。子曰く、国を為むる(おさむる)には礼を以てす、その言(げん)譲(じょう)ならず。是の故にこれを哂えり。求と唯も(いえども)則ち邦(くに)に非ずや、安んぞ(いずくんぞ)方六七十如しくは五六十にして邦に非ざるものを見ん。赤と唯も則ち邦に非ずや、宗廟と会同とは諸侯に非ずして如何。赤これが小相たらば、孰か能くこれが大相と為らん。


[口語訳]子路・曾皙(そうせき)・冉有・公西華が、孔子の近くで座っていた。先生がおっしゃった。『私に一日の長があるからといって、私に気兼ねして発言しなくても良い。諸君はいつも「自分たちは世間・主君に認められない」と言っている。もし、自分たちが認められることがあったら、どういったことを実行するつもりなのか教えて欲しい。』。子路が慌しく即座に立ち上がって申し上げた。『千台の戦車を持つ平均的な国家が、大国の間に挟まれて軍事的侵略を受け、飢饉に襲われたとします。私が政治を行って三年の月日が経つ頃には、勇敢で道理を弁えた国民ばかりになっているでしょう。』。先生は微笑されて、冉求にお前はどのようにするかと質問された。冉求は答えて言った。『私は、方六、七十里か、方五、六十里の小国を担当します。私が政治を行って三年の月日が経つ頃には、人民を満足させてあげることができるでしょう。礼楽による統治については、他の有徳の君子の力を借りたいと思います。』。


   先生は、公西華にお前はどのようにするかと質問された。公西華はお答えして言った。『今から申し上げることは、確実に自分の能力でできるというわけではありません。それを実行するために学問を深めたいと考えています。先祖の宗廟の祭祀や他国の君主との会同において、玄端の衣服をまとい章甫の冠をかぶって、儀礼の進行を司る小相になりたいと思っています。』。先生は、曾皙にお前はどのようにするのかと質問された。琴を弾いていた曾皙は、琴を強くかき鳴らしてから下に置いて立ち上がりお答えした。『私の考えは、三人の意見とはかなり違っています。』。先生は言われた。『他の門弟と意見が異なっているからといって気にする必要はない。それぞれの志について語っているのだから。』。曾皙はお答えした。『暮春に、春に着る晴れ着がすっかり仕上がって、冠をかぶった大人の従者五、六人、子どもの従者六、七人を引き連れて、沂水で禊(水浴び)をし、雨乞い台で舞を舞わせて、歌を歌いながら帰りたいと考えています。』。


   先生はううんと唸って感嘆してから言われた。『私は曾皙に賛同する。』。三人が退席して、曾皙が退くのが遅れたので、先生にお尋ねした。『他の三人の志についてどのように思われましたか。』。先生はおっしゃった。『それぞれの志を忌憚なく述べただけのことである。』。曾皙が更に聞いた。『先生はなぜ、子路の発言に笑みを浮かべられたのですか。』。先生はお答えになられた。『国家を治めるには、礼に基づかねばならない。子路の意見には謙譲の精神が欠けていた。だから笑ったのだ。冉有は、方六、七十里か、方五、六十里の小国といっていたが、いずれにしても国でないものはないのだから大国でも小国でも同じである。公西華も小国といえど国家を対象にしていることに変わりはない。宗廟の祭祀や外国の君主との会同が諸侯の仕事でないとしたら、国政はいったいどうなるだろうか。公西華が儀礼の進行だけを担当する小相になるのだったら、儀式全体を管理監督する大相には誰がなるというのだろうか。』。


[解説]孔子が門弟である子路・曾皙・冉有・公西華それぞれの『政治的理想』について質問した章で、『論語』では最も長い章句であるとされ、四人の意識する政治の実際の動かし方の違いが明確になっている。孔子は曾皙の語った『脱俗的な遊興の境地』に賛同を表明したが、それは曾皙の意見がもっとも『人間の実際的な幸福と理想』に近かったからであり、子路以下の三人の志が『徳治主義の政治の本質』からはやや外れていたからだろう。

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