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日语阅读:夜空と星座(中长篇)

来源: 万语网 | 更新日期:2007-08-21 18:15:26 | 浏览(157)人次

  「夜空と星座」

  桔京双葉

  ―僕は絶対、寝ないんだ。

  その晩、6歳になったばかりのアルフレッドはちっとも眠ろうとしませんでした。

  もういい加減に寝なさいという、自分の母親の怒ったような声が、廊下の方から聞こえてきました。

  母親のとてもとても機嫌が悪いのが、その苛立った声からもはっきりと分かります。

  それもそのはず。

  今は多分夜の九時近く。

  何時もならもう、とっくに寝ているような時間なのです。

  ですから、こんな時間までまだ起きている夜更かしのアルフレッドに、母親は怒っていたのでした。

  その為に、最初アルフレッドは自分の布団を深く被ってもぐり、その中に隠れるようにして小さくなり、うずくまっていました。

  暫くして、母親がこの部屋のドアを開けて入ってくるのが分かりました。

  アルフレッドがちゃんとそこで眠っているかどうかの確認に来たのです。

  布団の中ではアルフレッドが息を潜めてちぢこまっています。

  あまりに心がどきどきするので、動かないように気が付かれないようにする為に精一杯でした。

  だから、ちょっと掛け布団の端をきゅっと握っていました。

  そうやって、何とか緊張を抑えようとしていたのです。

  幸いにして、母親はそんなアルフレッドには、まるで気が付かなかったようでした。

  背中を向けて丸まったような形のアルフレッドを見てから、まだ部屋の片隅で、ぼおっとほのかな光を見せながら揺れていた、ランプの火を消しました。

  そうしてから、自分の母親がこの部屋から出ていくのが、アルフレッドには分かりました。

  母親が階段を一段一段降りながら遠ざかったゆく音が、やがて完全に聞こえなくなるかならないかくらいになった頃、ようやくアルフレッドはごそごそと動いて、布団から出てきました。

  部屋の中には、さっき母親がやってきて、吹き消していったばかりのランプの油の不完全燃焼した匂いが、まだ部屋にはかすかに立ちこめていました。

  窓の外に目をやると、空には月が出ていました。

  更に、アルフレッドがその同じ窓から、ちょっとだけ外を覗きみてみると、この家の階下の部屋では、まだ今も明かりが灯っているのが見えました。

  ―絶対怒られるだろうな。

  僕がこうやって寝ないでいるのが分かったら。

  アルフレッドはすぐにそう思いました。

  ―絶対そうだよ……違うもんか。

  窓の外の明かりを見ながらアルフレッドは、そうも思いました。

  そんな風に思うと、アルフレッドは少し後ろめたい気持ちになりました。

  ―僕はうそつきになっちゃったのかもしれない。

  それは、少し悲しいような、胸がぎゅっとしてそこにいっぱい何かが押し寄せてくるような……そんな気持ちでした。

  でも、それをどうやって言えばいいのか、アルフレッドにはまだ分かりません。

  ただ、母親のこと、たった今欺くように嘘をついてしまった自分のことを思うと、悲しい気持ちになっていくのだけが分かるのです。

  こんなにいろんな気持ちがせめぎあっているようにして心にはあるのに、アルフレッドはまだそれをあらわす言葉をほんの少ししか知りませんでした。

  ―やっぱり、やめようかな。

  そんな考えが少し頭の中をよぎってきて、アルフレッドは迷っていました。

  本当のことを言ってしまえば眠いのです。

  このまま眠ってしまえばいいのです。

  本当はそれが一番いいことだってことも、アルフレッドには分かっています。

  良いことは素直に寝てしまうこと。

  いけないのは、このまま隠れて真夜中まで起きていること。

  そのどっちを選ぶのか、なかなか答えが出ませんでした。

  本当は選んではいけない方を選ぼうとしているから、尚更です。

  ―だけど……。

  アルフレッドは少しうつむきました。

  ―こうしているだけでも時間は過ぎちゃうんだよ……。

  アルフレッドにはそれがもどかしく思えました。

  答えは出ないまま動けなくなっていたアルフレッドは、思い切って窓に近づいていきました。

  それから、なるべく音をたてないようにと気遣いながら、注意深く窓を少しだけ開けてみました。

  すると、そこからはたちまち、風がさぁっと部屋の中に吹き込んできました。

  さっきまで長い間、無理に布団を被って埋まっていたので、暑くてなりませんでしたから、その風がアルフレッドにはとても心地良く思えました。

  風は心の中の悲しいところを、持ち去って慰めてくれているように感じられました。

  だから、アルフレッドはほんの少し元気を取り戻す事が出来たような気がしました。

  そうしてアルフレッドは、今度こそ決めました。

  ―やっぱり寝ちゃダメなんだ。

  自分の部屋を出たアルフレッドは階段を下りてから、こっそりと家の外へ出ました。

  そのまま向かった先は、羊小屋でした。

  羊小屋は、アルフレッドの家のちょうど、裏手にありました。

  アルフレッドの家では、羊や鶏をたくさん飼っています。

  でもその動物達も皆、何時もならとっくに眠りについている時間でした。

  「いい? みんな、ぜったい鳴いたりしちゃ駄目だよ、お母さんにばれちゃうからね」

  そう言って、かんぬきを外しながら、アルフレッドは小屋の中に入っていきました。

  羊小屋の柵や扉はもう大分古くて、戸を押し開けると軋むような音がしました。

  暗い月の光が少しだけ差し込んだ小屋の中には、たくさんの羊達が休んでいました。

  丁度、毛刈りの季節が終ったばかりの羊達は、吹いてくる夜風が少しばかり寒いのか、お互いにくっつくようにしながら、小屋の中でおとなしくしていました。

  そんな風にして、ひとつのかたまりみたいになっている羊達が、たった一人でこっそりと小屋に入って来たアルフレッドの様子を、じっと見つめています。

  そんな羊の中から、アルフレッドは一頭を見つけると思いっきり引っ張りました。

  「シイル、お前も僕と一緒に行くんだよ」

  引っ張られた羊のシイルは、嫌そうにちらっとアルフレッドを見ました。

  それから、シイルはアルフレッドのかけてきた言葉に、無関心なふりをしました。

  知らん顔。

  分かってても聞こえないふりです。

  でもシイルはそのくらいじゃ、アルフレッドが諦めないことも充分すぎるくらいわかっています。

  だから、その次には「もう眠ってるところなのに、邪魔しないでほしいんだけどな」と言いたそうにして、メェと一度だけちいさく鳴いてみせました。

  すると今度はアルフレッドが、そういうシイルの様子を見て、首を振りました。

  「そんな目で見ちゃダメだ。絶対ダメ。とにかく行くんだから」

  シイルはアルフレッドの一番お気に入りの羊でした。

  生まれたばかりの頃から、ずっと一緒です。

  それこそ、アルフレッドがよちよち歩きの赤ちゃんだった頃からです。

  でも最近は、こういう時が時々ありました。

  もっと前はアルフレッドに喜んでついてきたのにと、アルフレッドには、それが少し不満でした。

  「シイル、どうして僕の言うこときいてくれないの」

  アルフレッドは少し怒ったように、そう言いました。

  知らん顔をしていたシイルに、アルフレッドがまた何か言いかけました。

  しかも今度は今までとは違った声でした。

  「お願いだよ、シイル。僕は行かなきゃいけないんだ、絶対」

  アルフレッドのその言葉に、ようやくシイルが首をもたげました。

  「さあ、行こう」

  アルフレッドを背中に乗せて、シイルは走り出しました。

  もう嫌な様子は全く見せません。

  目指すのは、街の方。

  シイルは風になったみたいにして駆けて行きました。

  その背中にはアルフレッドが乗っています。

  夜の道に、月の光が落ちていて、それが二人の足元を照らしました。

  独特の夜の空気が漂っていました。

  この村にはまだ電気が無いのです。

  だからこそ見える、満天の星空。

  両手いっぱい広げても、すくいあげることも出来ないような、数え切れない星が、そこでは輝いていました。

  空という水に落として粉々に弾けて散らばったような光が、たくさんまたたいています。

  道をしばらく走っていっても、やはり周りには誰もいませんでした。

  ただ、シイルとアルフレッドが、ため池の側を通りがかると、何匹もの蛙が盛んに鳴いていました。

  「何処へ行くの? 」

  一匹の小さい蛙が、シイルにそうききました。

  シイルはちらっと、横目で蛙を見ました。

  夜の闇の中でも、シイルの目には、蛙の姿がぼんやりと見えていました。

  「さあ、僕もよく知らない」

  シイルはそっけなく答えました。

  そんな中、背中の毛を、アルフレッドが強く強く握っているのが、シイルには感じられました。

  シイルはアルフレッドを乗せたまま、ひた走り続けました。

  目の前に人影が見えたのは、そんな時でした。

  アルフレッドはシイルの背中から転がるように落ちて、そこからは自分の足で走り出しました。

  もうじっとしている事が出来なくなってしまったからです。

  「お兄ちゃん! 」

  アルフレッドが唐突に叫びました。

  ずっと先に見えた人影が振り返るのが、アルフレッドには分かりました。

  そうしてアルフレッドが走りながら、わっと泣き出しました。

  涙は後から後から落ちました。

  本当はずっと堪えてきた涙だったのです。

  それに気がついていたのは、シイルだけでした。

  「泣くなよな。……お前、こんなところまで俺を追いかけてきたのか。まさかそんな真似するなんてな……俺達の話を聞いていたことにも驚いたな。それにお前がここにいることを、お前のお母さんが知ったら心配で大騒ぎするぞ」

  やんわりと穏やかに語りかけるような声で、その人はアルフレッドの頭に手を置きました。

  アルフレッドよりも、シイルよりもずっとずっと大きな、大人の男の人でした。

  その人の掌を、アルフレッドがぎゅっと握りました。

  「お兄ちゃん」

  絶対離さないんだから、と宣言しているようなアルフレッドの手を見ると、男の人がまた口を開きました。

  「どうしたらいいんだろうな」

  その男の人は、本当に心から困ったようにそう言いました。

  「お兄ちゃん、行かないで! お願いだよ」

  「どうして追い掛けてきたりするんだよ……俺はもう決めたつもりで……」

  男の人の声が、にわかに掠れました。

  その声は、本当に困惑しているように聞こえました。

  だからアルフレッドは急に心配になりました。

  「……僕のお母さんを嫌いになったの? 」

  アルフレッドが恐る恐る訊ねた言葉に、男の人は、首を横に振りました。

  「まさか」

  「じゃあ何でいなくなるの! ずっとここにいて」

  アルフレッドが叫んだ言葉に、男の人が沈黙しました。

  「……何で、か……。説明するのがすごく難しいんだぞ、それは」

  「でも僕は嫌だ。お兄ちゃんがいなくなるのなんて嫌なんだよ! 」

  アルフレッドは必死でした。

  そんなアルフレッドの様子に、仕方ないというように、男の人は道の傍らの草の上に腰を下ろしました。

  アルフレッドもシイルと一緒に、その横に座りました。

  「生きていればその時間の分だけたくさんのことが分かるんだ。色々なことを知ることはいいことだと思える……だから分かったんだ」

  男の人は目を細めて、そう呟きました。

  「ここは本当にいいところだな。電灯もろくに整備されていなくても。水は美味いし、もっと素晴らしいものがたくさんある」

  「……? 」

  アルフレッドの不思議そうな様子に、男の人が少し笑いました。

  「わかんなかったか、悪い。じゃあ、もっと分かるように云えばいいかな」

  そう言って、男の人は空を指差しました。

  「アルフレッド、お前はここでしか住んだことがないからよく分からないだろうけれど、こんな空は俺の住んでいた街じゃ絶対に無かった」

  男の人の言葉に、アルフレッドも空を見ました。

  改めて見ても、何時もと同じ空に見えました。

  アルフレッドには、何が違うのかが分かりません。

  「空が違うの? じゃあ、別の空なの? 」

  「いいや、間違いなく同じ空さ。だけど星なんて無い。街へ行けば、たくさん並んだ工場の屋根から、何時も真っ黒な煙がひっきりなしに出ていて、それが雲になって、空をすっぽり覆い隠してしまうからな。星を見る事なんて無い。だから、当然そんな空から降ってくる雨水だって汚れてる。そういうことが想像つくか? 」

  「煙? ねぇ、煙で空が全部無くなっちゃうの? あのね、僕の隣のジラードさんの家でも時々、庭でゴミを焼いてるよ。何時も火をつけるとすごい煙出てて、僕も時々手伝うけど、やな匂いするから、ほんとはあんまり好きじゃないんだ」

  「ああ……だが、同じ煙でも、街の空はそんなのの比じゃない。空全部も隠れてしまうくらいだからな」

  その言葉で、アルフレッドはちょっと考えてみました。

  真っ黒な煙で空が全部覆い隠されてしまうさまを。

  けれど、やはり不思議な気持ちになりました。

  どうしてもそんな風景は実感がわかないのです。

  だから暗い雨雲が覆い隠した、雨の日の空を思いました。

  「……」

  「勿論、俺が言った空の話はその一部。何時かアルフレッドも分かると思う、それが積み重なっていくことが……。でもお前のお母さんは、そういうのをたくさん知ったから、怖くなったんだ……少し臆病なだけなのかもしれない」

  「怖いの?」

  アルフレッドの問いかけに、その人は頷いて見せました。

  「そう。俺がここじゃない、ずっと遠い街で住んでいた人間だから。叶わないかもしれない約束は嫌だと言っていたよ」

  アルフレッドが俯いて黙ってしまったので、男の人が取り成すように、もう一度口を開きました。

  「でも、だからってそういう過ぎた時間がよくなかったって言いたいわけじゃない。自分の目の前にあるものは、大事だ。何時も当たり前すぎて、その良さに気が付けないことの方が多いから余計にな。このシイルにしたってそうなんだぞ? 」

  アルフレッドは急に、羊のシイルの名前が出てきたのでびっくりしました。

  「どうして? 」

  「気が付いてないだろ? こいつが本当は随分くたびれてる、じいさんなんだってことがさ。だからお前をそうやって乗せるのも辛いんじゃなかろうかと、俺は前から思ってた」

  アルフレッドはびっくりしたように、目を見開きました。

  「それ、本当? 」

  そう訊いてから、アルフレッドは自分の横でくっつくように伏せている、羊のシイルを見ました。

  「僕……知らなかった」

  「そうだろうと思ってたよ、俺も」

  「シイル苦しかったかな。ずっと……」

  アルフレッドはまた急に悲しくなってきました。

  「つらかったよね」

  アルフレッドは横にいるシイルをじっと見つめて、そう呟きました。

  何だかとても悲しくて悲しくてなりません。

  「ごめんね、ごめんね……」

  アルフレッドが繰り返すと、シイルがメェと鳴きました。

  「動物と俺達人間は同じように年はとらないしな」

  「僕、シイルに苦しいことさせたんだね。……ごめんね、ごめんね」

  アルフレッドは泣きそうな顔で、シイルに向かって何度も何度も繰り返し、そう言いました。

  そんなアルフレッドの様子を見ていた、男の人は穏やかな表情で首を振りました。

  「でも、それが悪いことじゃないんだ。どうしてか、分かるか? 」

  「……」

  アルフレッドが顔を上げました。

  「シイルは苦しい振りなんかしなかっただろう? 本当は、アルフレッドにそうしてあげたいんだよ、こいつも。お前の身体がどんどん大きくなっても、それでもこうやってくっついてくるのは、やっぱりそれでも一緒にいたいと思ってるからだろう? それがきっと、この羊も嬉しいんだろうな。それまで分からなかった足りない部分を埋められると、人は人を許せるから。お前とシイルだって同じだろう? 」

  「僕、最近シイルが時々嫌そうにしてるの見て、怒ってたんだ。さっきも……嫌な気持ちになってた」

  アルフレッドがそう言うと、男の人は頷きました。

  「でも今は許せるだろう? ほんの少しのことが足りないだけなのに、相手のことが分からなくなって上手くいかなくなるんだ。本当はそんな風に思いたくないと、誰でもそう思っているのにな」

  「お兄ちゃんは違うの? 」

  アルフレッドの言葉に、男の人が少し沈黙しました。

  「……俺も同じだよ」

  そう言って、男の人は自分の顔を両手で覆いました。

  「分からない事が不安にさせた。本当は俺のせいなんだ」

  それを聞いたアルフレッドは黙ったまま、隣にいる羊のシイルをぎゅっと抱きしめました。

  気が付いた時には朝でした。

  何時もの自分のベットの中で目を覚ましたアルフレッドは最初、昨夜のことが全部夢だったのだろうかと思いました。

  何時眠ってしまったのかは思い出せませんでした。

  けれどはっきと覚えています。

  夜、こっそり羊のシイルを連れて家を抜け出してしまったこと。

  それから見た、あの夜の空……。

  「……お兄ちゃん! 」

  はっと気が付いたように、慌てて飛び起きるようにして部屋から出ていくと、外では温かな朝食の匂いがしていました。

  キッチンでは、何時もと同じように、オーブンの前に母親が立っているのが見えました。

  アルフレッドは他にも、家中の全部の部屋を覗いてみました。

  何処も何時もと全く同じでした。

  自分と母親以外の人の姿はありません。

  そのまま裏口近くまで来た時、丁度羊小屋が見えました。

  それを見たアルフレッドは、思わずあっと声を上げそうになりました。

  アルフレッドは外へ飛び出していきました。

  「前からここ、壊れかかってたからな」

  その人はアルフレッドの方を振り返らず、背中を見せながらそう言いました。

  「お兄ちゃん……」

  アルフレッドの声に、羊小屋の前に座り込んだ男の人が口を開きました。

  「……直してやらないと、危ないからな」

  そう言いながら、小屋の扉に釘を打ちつけています。

  朝の日差しがきらめき、眩しく差し込んだ小屋の中では、羊達が騒がしく鳴きながら干草をはんでいました。

  その中には、シイルの姿も見えます。

  「……」

  アルフレッドはそこで立ち止まりました。

  「俺も足りない部分を埋めようと思ったんだ」

  男の人が、少しだけ顔を上げて、呟くようにそう言いました。

  「……うん」

  アルフレッドがそう答えると、男の人が振り返りました。

  その時の男の人の顔が、少し困ったような表情に見えたので、アルフレッドはわざと少しだけはにかんだようにして笑いました。

  「僕も手伝うね」

  アルフレッドがそう言うと、男の人は黙って頷きました。

  「すぐ着替えてくるから」

  そう言ってアルフレッドがその場を離れると、男の人は姿勢を戻してから、また釘を手に取りました。

  朝の日差しがきらりと、眩しく輝きました。

  そんな日差しを浴びながら、アルフレッドはただ嬉しそうに、家の方へと走っていきました。

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