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日语阅读:日语唐诗三则, 登岳陽楼(岳陽楼に登る)

来源: 万语网 | 更新日期:2007-08-21 18:15:41 | 浏览(203)人次

  昔聞洞庭水 昔聞く洞庭の水

  今上岳陽楼 今上る 岳陽楼

  呉楚東南圻 呉楚 東南に圻け

  乾坤日夜浮 乾坤 日夜に浮ぶ

  親朋無一字 親朋 一字無く

  老病有孤舟 老病 孤舟有り

  戎馬閑山北 戎馬 閑山の北

  憑軒涕泗流 軒に憑れば泗流る

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●読み方

  (がくようろうにのぼる)

  むかしきくどうていのみず

  いまのぼる がくようろう

  ごそ とうなんにさけ

  けんこん にちやにうかぶ

  しんぽう いちじなく

  ろうびょう こしゅうあり

  じゅうば かんざんのきた

  のきによればしりゅうながる

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  ○「主題」岳陽楼にのぼり雄大な景観を眺望し詠じた詩。

  ○「詩形」五言律詩。

  ○「年月」七六八(大暦三)年。岳州の作。

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  ●解説

  雲安を出発キ州に到達した杜甫は、ここに三年滞在した後、舟でこの地を去

  り、三峡を下り湖北省の江陵に至る。さらに公安に移って、その年の暮には、

  湖南省洞庭湖東北岸の町、岳州にたどり着いた。一首は、そのおり、県城の西

  門にそびえる楼で、洞庭湖を一望にしうる岳陽楼に登り、雄大な景観を眺望し

  ながら詠じた詩である。

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  ●通訳

  昔から洞庭湖の壮観は噂に聞いていたが、思いがけなくも今、岳陽楼にのぼっ

  て、それを眺めわたすことになった。見渡せば、呉楚の地は、ここ国土の東南部

  で、二つにひき裂けて洞庭の湖水となり、はてもなくひろがるその水上に天地が、

  日に夜に浮動している。

  さて、今の私には、親戚朋友から、一字の便りだになく、老病の身には、ただ

  一そうの小舟があるだけだ。便りのないのも道理、今もなお戦争が、関所の置か

  れた山々の北、故郷の地方にうち続いているのだ。それを思いつつ、てすりによ

  りかかっていると、涙が流れ落ちてくる。

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  ●語釈

  〇呉楚 古くは呉と呼ばれた今の江蘇省のうち揚子江以南の地と、楚と呼ばれた

  今の湖南、湖北の地をさすが、ここでは洞庭湖一帯の地をさしていったものであ

  ろう。〇東南 国土の東南にあたる地方という意味。東と南ではない。〇圻 二

  つにひき裂けること。〇親朋 親戚や友人。〇一字 わずか一字の消息。〇孤舟

  一そうの小舟。〇戎馬 兵馬、戦争のこと。〇閑山 関所をなしている山。

  〇軒 てすり。〇涕泗 めめしい涙ではなく国家の不幸を悲しんで流す、悲愴の

  涙である。

  ●楼?浮?舟?流。

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  ●杜甫伝記14「天地の一沙鴎」

  成都を去った杜甫は、舟を浮かべて妻子と共に揚子江を下った。杜甫は五十四

  歳、永泰元年(七六五)夏五月のことである。舟はまず嘉州、すなわち今の四川

  省楽山県に寄泊した。そこで杜甫は、自分を慕って訪れた従兄と家族に会い、酒

  食の接待をうけ、長歌、短歌のやりとりをして旅のつれづれを慰めた。ついで立

  ちよった戎州では、長官揚某の酒宴に招かれた。さらに重慶に舟を泊めた後、忠

  州に向けて出発した。忠州には、甥の一人が長官していたが、世話になるのを避

  けて揚子江の辺にある竜興寺に身を寄せていた。

  その頃、さきに成都で急死した厳武の柩が、郷里に帰葬のため舟でこの町を下ってゆくのを涙ながらに見送りつつ、かっての礼遇に感謝した。また江の南岸の

  屏風山には、古代の聖天子の一人、夏の禹王を祭った廟があったので、ここを訪

  ねて詩を賦したり、時には甥の長官の家に招かれて、他郷ながらの楽しみを尽く

  すこともあった。しかし、それもしばらくの間のことであった。

  中秋を過ぎた頃。再び揚子江に舟を放ち一路東向かって揚子江を下った。途中

  経過する揚子江沿いの町々には、晩煙がさかんにおこり、山から湧きおこる雲の

  たたずまいは、去来定まらず、寒そうであった。船旅のなかで、杜甫は幾度か岸

  辺に舟を泊めて「旅夜懐を書す」題した詩を歌った。詩文でしか世にその名を知

  られることない不満を抱きながらも、詩人以外の路を選ぶことの出来ない運命が、

  身の上にも及びつつあったことを、すでに杜甫は自覚し、悟りはじめていたよう

  である。

  ともあれ、杜甫と家族をのせた舟は、秋も深い重陽の節句に近いころ、雲安に

  到達した。ここは現在の雲陽県である。四川省の東部にある揚子江沿いの町であ

  る。ここまで来る途中、揚子江の水の湿気で杜甫は、持病の肺疾に加えて、足の

  痺れがひどくなった。これ以上船旅を続けるのが困難となったので、ひとまずこ

  の町に上陸することにした。

  さいわい県令の厳某が揚子江に臨んだ小閣を提供してくれので、杜甫はこれから

  約半年の間、ここで療養することになった。寓居にあてられた小閣は、後ろは岩

  山であった。前方は万尋の高岸が突っ立つところ、その下を揚子江の碧流が渦ま

  いて流れていた。朝夕そうした景色を眺め病をいやす杜甫は、時に召使いの女を

  呼んで酒壷を運ばせたり、子供達には「文選」を読ませるなどして、旅愁を慰め

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