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　　日本の携帯電話を使い慣れた日本人から見ると、中国の携帯電話に遅れた印象を持つ方が少なくないでしょう。事実、カラー液晶画面、カメラ付きが当たり前の日本と異なり、未だモノクロ液晶のものも多く、カメラ付きを市場に出始めたばかりです。

　　しかしながら、これは中国に限った話ではなく、GSM方式を採用する国すべてに言えることです。むしろ、中国は携帯先進国と見た方が正解でしょう。（独自方式を採用し、独自に進化を続けてきた日本の事情が特殊と言えます。）実際、加入者数も2億人を超え、加入者数では世界最大の携帯電話大国です。事実、街中では実に多くの人が携帯電話を利用し、携帯電話を販売する店が数多くあります。

　　中国で人気のある携帯電話は、Nokia、モトローラなど欧米のもので、GSM方式では最新の技術を持つメーカーばかりです。最近は、TCLなど中国メーカーの携帯電話も人気がありますが、これらは欧米メーカーに負けない性能の携帯を販売しています。

　　機種の豊富さでは、携帯電話天国と言われる香港を凌ぐほどで、価格は、安いもので600元前後、高価なものになると5000元以上します。

　　中国で携帯電話サービスを提供しているのは中国移動通信（China&nbspMobile）、中国聯合通信（China& nbspUnicom）の2社です。携帯電話以外に中国版PHSと言えるサービスもありますが、こちらは別の機会でご紹介したいと思います。

　　& nbsp2社ともにサービスエリアは中国全土で電話番号通知、留守番電話、着信転送、着信拒否などの基本機能に加えて、文字メールの交換が可能なSMS （ショートメッセージ）やWAP（GSM版i-mode）、GPRSなどのデータ通信サービスも提供しています。

　　また、通常の契約形態以外にプリペードサービスもあり、外国人（旅行者）でも簡単にSIMカードを購入することができます。もちろん、日本のようにプリペード専用の携帯電話など無く、一般のGSM携帯電話がそのまま使えます。