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おととし、大阪・吹田市の遊園地「エキスポランド」でジェットコースターが脱線した事故の裁判で、業務上過失致死傷などの罪に問われている遊園地の元幹部２人に、検察側は「安全を軽視し利益を優先した結果は重大だ」として、いずれも禁固２年、罰金５０万円を求刑しました。

この事故は、おととし５月、大阪・吹田市の「エキスポランド」で、ジェットコースターが脱線して滋賀県東近江市の会社員、小河原良乃さん（当時１９歳）が死亡したほか、１２人がけがをしたものです。コースターの検査の責任者だったエキスポランドの元取締役、伊藤正則被告（６１）と元施設営業部長の建部淳被告（６６）が業務上過失致死傷などの罪に問われ、これまでの裁判で、２人は「会社として、するべき検査は行っていた」と主張しています。６日に大阪地方裁判所で開かれた裁判で、検察側は事故の原因について、「運行開始以来１５年間、車体と車輪をつなぐ車軸を交換しておらず、金属疲労で生じた亀裂が広がり、車軸が折れた」と指摘しました。そのうえで、「安全を軽視したずさんな検査が常態化しており、利益の追求を優先した結果は重大だ」として、２人にいずれも禁固２年、罰金５０万円を求刑しました。また、６日の裁判では定期検査をめぐって、うその報告をしていたとして建築基準法違反の罪に問われている元幹部に、罰金３０万円、法人としてのエキスポランドに罰金５０万円をそれぞれ求刑しました。