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1994年日本语能力测试一级真题和答案

来源: 万语网 | 更新日期:2007-08-22 15:49:57 | 浏览(146)人次

  問2 ②「この船に幽霊が出るという噂」とあるが、この噂によると幽霊はどんなときに出るか。

  1 むし暑くて海の静かな晩

  2 もの衰しい気分にさせる晩

  3 海がほの白く泡だっている晩

  4 自殺したいと思っている客がいる晩

  問3 ③「男が一人でその海を眺めている」とあるが、それは何のためか。

  1 自殺するため

  2 自分の右腕をさがすため

  3 幽霊が出るのを待つため

  4 海の中にいる誰かを呼ぶため

  問4 (④)に入る適当なことばを選びなさい。

  1 それを 2 それで 3 それに 4 それが

  ●上の文章(4~5ページの文章)の後には、次の文章が続きます。最後まで読んで、下の問5、問6に答えなさい。

  「そうなのです」

  ため息を吐きながら、私は云った。

  「それで、あの晩私は飛びこんだのです。」

  私の右腕がないのに男が気づいたのは?その時だった。

  (生島治郎「暗い海暗い声」)

  問5 ⑤「あの晩私は飛びこんだ」のは、なぜか。

  1 借金と失恋で生きる希望をなくしたから

  2 自分の失った右腕をさがそうと思ったから

  3 すべてを忘れて海の底で眠りたくなるかったから

  4 海の中の幽霊に呼ばれたような気がしたから

  問6 次の「幽霊」について述べたもののうち?正しいものを選びなさい。

  1 「私」が幽霊だった

  2 甲板にいた男が幽霊だった

  3 甲板にいた男と「私」が幽霊だった

  4 幽霊は出てこなかった

  問題III 次の(1)~(7)の文章を読んで?それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを、1?2?3?4から一つ選びなさい。

  (1)言葉は時代と共に変る。今の若い女性の中には平気で男言葉で話す人も多い。男性が語尾に「よね」をつけて話したり?女言葉に近づいてもいる。男女の言葉の差は昔に比べれば少なくなっている。今の時代の男女の生き方を象徴しているのでもあるだろう。そんな中で「男言葉」「女言葉」を守ろうというのではない。時代の流れに任せてもなお自然に残るのではないかと思うのだ。口に出す時ちょっとした抵抗感が歩かないかという形で。その感覚を大切にしたい。それが日本語の中の文化であり味わいであるかもしれないと思う。

  (山根基世「日本語の味わい」)

  〔問い〕この文章で?筆者はどのようなことをいおうとしていると考えられるか。

  言葉の男女差

  1 将来?残らないだろう。

  2 今後もなくなってほしくない。

  3 今日では?意識されていない。

  4 しだいに大きくなっていくだろう。

  (2)旅行に出かける理由はいろいろありますが?一番の喜びは?旅先での解放感ではないでしょうか。この解放感は?自分を知っている人が誰もいないという心理に起因します。つまり?自分が恥をかいたり?失敗したり、あるいは、破廉恥なことをしても?そのことで後々困ることは起こらないと思うからです。

  旅先にいる私は?家庭や職場の私ではなくて?どこの誰かわからないような匿名性をもった、一人の人間なのです。

  このように?自分を見つめることを忘れ?他人から批判される懸念も薄れ、恥とか罪とかによる自己規制も弱まり、いつもならしないような行動をとることを、没個性化現象と言います。こうした没個性化は、大勢の見知らぬ人々の中にいる時や群衆の中にいる時、自分が誰だか人に分からないような時に現れます。

  (渋谷昌三「心理おもしろ実験ノート」による)

  (注1)破廉恥なこと:道徳的にしてはならないこと

  (注2)匿名:名前を隠すこと

  (注3)懸念:心配

  〔問い〕「没個性化現象」はどんな時に生じるか。

  1 解放感が失われた時

  2 自己規制が強まった時

  3 匿名性が保たれている時

  4 批判される懸念が生じた時

  (3) いうまでもなく、木々の葉の緑を見るとき、その葉には緑"色"という"物"がついているのではない。ある一定の状態の光の中で、その葉を前にしてもつ視覚的な体験のある種のあり方を、人は緑という"色"を見る。"色"は人の(①)にあるのではなく、人の側にあるものなのだ。"色"とは、この地上で人が外界に対してもつ視覚的な対応の仕方の一例であり、それは人の内側で起こる出来事の一例なのである。それに対し、"形"や"動き"となると、そのあり方の把握は人の(②)でのことであるとはいえ、基本的には人の(③)で起こっている出来事であるといえるだろう。

  (西江雅之「色をあらわす言葉」)

  〔問い〕 (①)~(③)には、「内側」か「外側」が入る。その組合合わせとして最も適当なのを選びなさい。

  1 ①外側 ②内側 ③外側

  2 ①外側 ②外側 ③外側

  3 ①内側 ②内側 ③内側

  4 ①内側 ②外側 ③内側

  (4) 次の文章は大学進学率に関する、1965年から1990年までの5年ごとの調査結果について述べたものです。

  大学への進学率は全体で見ると、75年までは急激に伸びた。しかし、75年を境にして伸びは止まり、ほぼ一定の状態がこの15年ほど続いている。

  男女別に見て見ると、75年以降、男子の進学率はやや下降する傾向を示しているのに対し、女子の進学率はその伸びは鈍くなったが少しずつ上昇を続けており、90年には男子の進学率より高くなった。

  〔問い〕次のグラフの中から、この文章に合うものを選びなさい。

  (5) ある言語が豊かさを獲得するのは、小さな村落や島に、純粋に保存されることによってではなく、できるだけ多くの異なる背景をもった人たちによって、できるだけ多くの異なる場面で、多様な目的のために用いられることによってである。そうでなければ、ことばは〔 〕。

  〔問い〕この文章の〔 〕の部分には、どんな内容の表現を入れることができるか。

  1 獲得されない

  2 用いられない

  3 純粋にならない

  4 豊かにならない

  (6)税に関する本を読んでも、最近の世界の税制改革を調べても、望ましい税の条件としてまっさきにあげられているのが負担の公平です。「公平」とは、とりあえず、国民がそれならば負担してもよい、負担するのもやむをえないと考える税負担の決めかた理解しておいてください。それでは、なぜ公平なのか。納税が義務、つまり強制だからです。寄付のように自発な負担なら、負担の決めかたが不公平だと思えば寄付を断ればよいのです。したがって、公平だと思う人だけが頼みに応じて負担する寄付はつねに公平です。ところが強制的な税の場合はそうはいきません。負担の決めかたが不公平だと思っても、納税は拒否できないのです。

  (宮島洋「税のしくみ」による)

  〔問い〕「なぜ公平なのか」というのは、別の表現で言うと、この場合、次のどれに近いか。

  1 なぜ公平になるのか。

  2 なぜ公平だと言えるか。

  税負担が 3 なぜ公平になりにくいのか。

  4 なぜ公平でなければならないのか。

  (7)自然現象を説明する主な仕方に、万物を生き物になぞらえて説明するやり方と、すべてを機械になぞらえて説明するやり方の二種類がある。前者を有機体論、後者を機械論という。科学の発達をおおざっぱにいえば、昔は自然を、世界を生き物としてとらえる考え方が(?)が、近代、17世紀からとくに万物を機械論で説明する機械論的自然観が定着し、そのなかから近代科学を生み出してきて、今日にいったている。動物や人間の身体も、機械のように見なしてかなりうまく説明がつくのである。

  しかし昔はそうではなかった。自然万物を生きとし生けるものと見なした。生き物の方が無機物よりずっと親近感があったからである。生きて活発に動くものの方が、鈍で動かないものよりずっと印象的だったからである。

  〔問1〕この文章の(?)に入る適当なことばを選びなさい。

  1 強かった 2 特別だった 3 不十分だった 4 めずらしかった

  〔問2〕?「昔はそうではなかった」とあるが、どういうことか。

  1 自然現象に関心を持たなかった。

  2 世界を生き物として考えなかった。

  昔は 3 人間を機械とみなすことはなかった。

  4 無機物については説明できなかった。

  問題IV 次の文__にはどんな言葉を入れたらよいか。1?2?3?4から最も適当なものを一つ選びなさい。

  (1)太陽と__永遠に輝いているわけではない。いつかは消え去るときが来る。

  1 いえども 2 いったらば 3 いえばこそ 4 いったからには

  (2)彼の栄光は、きびしいレースを勝ち__末に獲得したものだ。

  1 ぬいて 2 ぬく 3 ぬいた 4 ぬき

  (3)小さい頃、よく泥__になって弟とけんかをしたものだ。

  1 ずくめ 2 まみれ 3 ばかり 4 みずく

  (4)喫茶店で、となりの席の話を聞く__聞いていたら、私の会社のことだったので驚いた。

  1 ばかりか 2 のみならず 3 ともなしに 4 どころではなく

  (5)子どものころ、死については__だに恐ろしかった。

  1 考え 2 考えた 3 考えて 4 考える

  (6)あの時もっとがんばっていれば、と後悔しみた__で、今更しようがない。

  1 の 2 もの 3 こと 4 ところ

  (7)あの人は話好きで、目が__最後、最低30分は放してくれない。

  1 あったの 2 あったが 3 あうのに 4 あったから

  (8)他人を犠牲にする__なしに、個人の望みを達成することは困難だと考えている人もいます。

  1 の 2 こと 3 もの 4 ところ

  (9)あそこの家の父親は、毎日朝から酒を飲んで暴れている。息子は、仕事もせずに賭けごとに夢中になっている。まったく、父も父__子も子だ。

  1 と 2 では 3 なら 4 にして

  (10)「考えてみます」と言われたので、了承されたと__、実はそれは「お断りします」という意味だった。

  1 思いゆえ 2 思っても 3 思ったり 4 思いきや

  (11)この困難な任務を果たせるのは、彼__おいてはほかにはいない。

  1 を 2 は 3 に 4 で

  (12)環境問題の解決策を__、熱心な議論が続いている。

  1 通じて 2 めぐって 3 まわって 4 こめて

  (13)この問題については、あなた__お考えがおありでしょうが、ここのところは私の言うとおりにしてください。

  1 向きの 2 なみの 3 次第の 4 なりの

  (14)その赤ん坊は、私が抱き上げたら今にも泣き__ばかりの顔した。

  1 出す 2 出さ 3 出さん 4 出した

  (15)彼はとても忙しいらしい。食事__が早いか、すぐに飛び出していった。

  1 とる 2 とり 3 とって 4 とろう

  (16)詳しくお話を__から出ないと、お答えできません。

  1 うかがい 2 うかがう 3 うかがった4 うかがって

  (17)自分のことだけではなく、相手の立場に立って考えることのできる人、それが大人という__だ。

  1 もの 2 ひと 3 ほう 4 ところ

  (18)彼は読書が好きだが、読んだそば__何を読んだか忘れてしまい、同じ本を何冊も買ってしまう。

  1 で 2 から 3 に 4 まで

  (19)経済問題の解決には、政府や企業の対応もさること__、消費者の態度も重要な要素となる。

  1 ながら 2 であり 3 でなく 4 とともに

  (20)徹夜は__、せめて夜12時くらいまで勉強したほうがいいんじゃないですか。

  1 するほどで 2 するまでも 3 しないほどで 4 しないまでも

  (21)とにかく事故現場をこの目で__ことには、対策はたてられません。

  1 見た 2 見る 3 見ない 4 見なかった

  (22)チンパンジーは人間の模倣を__のみならず、互いに協力共同作業をしているらしいという報告もある。

  1 して 2 する 3 せず 4 しまい

  (23)実際に読んでみて__、古典のおもしろさを知った。

  1 はじめ 2 はじめで 3 はじめて 4 はじめると

  (24)半導体に対する需要は、ここ数年、以前__もましく高まっている。

  1 まで 2 から 3 で 4 に

  (25)お世話になった先生に頼まれた__、ことわるわけにはいかない。

  1 からには 2 からでは 3 までには 4 まででは

  (26)「これが最近書いた本なんですが、あなたにさし上げますから、どうぞお読みください。」

  「はい、__いただきます。」

  1 拝見して 2 ご覧になって 3 拝見させて 4 ご覧にならせて

  (27)「先生の奥様はどの方かご存じですか。」

  「あそこの__を召しているいらっしゃるご婦人です。」

  1 年 2 お年 3 年齢 4 お年齢

  問題V 次の文の__にはどんな言葉を入れたらよいか。1?2?3?4から最も適当なもの一つ選びなさい。

  (1)帰国する日にパスポートをホテルに置き忘れてくるなんて、いかにも彼の__。

  1 やるべくことだ 2 やりたいことだ

  3 やりそうなことだ 4 やるらしいことだ。

  (2)不景気になってからというもの、長年、会社に貢献してきた人でさえ、会社を__。

  1 やめさせるまでもない 2 やめられないですむ

  3 やめさせられている 4 やめないではおかない

  (3)運転手が教えてくれたからよかったものの、もう少しで大切な卒業論文をタクシーの中に__。

  1 忘れるところだった 2 忘れるところだろう

  3 忘れないところだった 4 忘れるところではなかった

  (4)彼は生活に困っているというから、お金を貸したのに、そのまま姿を消してしまい、今となっては__。

  1 あきらめきれない 2 あきらめかねない

  3 あきらめるまでもない 4 あきらめるほかない

  (5)慎重なあの人に限って、そんなミスを__。

  1 おかしてばかりいる 2 おかすはずがない

  3 おかさないではいられない4 おかそうとしている

  (6)苦難に満ちたあの人の人生は、涙なくしては__。

  1 語る 2 語らない 3 語れる 4 語れない

  問題VI 次の文の__にはどんな言葉を入れたらよいか。1?2?3?4から最も適当なもの一つ選びなさい。

  (1)ノーベル賞を受賞したT氏は、少年時代、劣等生だったという。あの人__そうなのだから、わが子が劣等生だからといって深刻に悩む必要がない。

  1 だけが 2 にとって 3 にして 4 ともなると

  (2)わたしは子供のころから物事を決めるのが遅くて、ずっと悩んできた。たとえば友達に旅行に誘われても、__、すぐに返事をしないで、いろいろ考えているうちに時間がたってしまう。いつのまにか友達もあきらめ、旅行はとりやめになってしまう、残念に思うことが多い。

  1 行きたくないわけではないが

  2 行きたくないから

  3 行きたいわけではないが

  4 行きたいというより

  (3)これからの日本人は、国際人をめざすべきだという人もいる。しかし、日本に対する客観的な視点が欠けている人は国際人をめざす__、国際という言葉を口にする資格すら疑わしいのではないか。

  1 どころか 2 からして 3 ばかりか 4 ゆえに

  (4)小さな個人商店を世界的な企業にまで成長させたH氏は、自分の人生を失敗の連続だったと語ったことがある。氏のように失敗に耐えられる__、成功は望ましいということを改めて思い知らされた。

  1 ばかりだと 2 ぐらいでないと

  3 ぐらいだと 4 までもないと

  (5)子供の立場を考えずに、一方的に子供をしかりつける親もいる。だが、親は子供をただ__。親子の関係は信頼関係に支えられているのであって、それなしには、子供は親に反発するだけである。

  1 しからないともいえない

  2 しかるよりほかにはしかたがない

  3 しからないではいられない

  4 しかればよいというものではない

  正解

  問題Ⅰ

  (問1)3 (問2)4 (問3)1 (問4)3 (問5)2 (問6)4 (問7)1 (問8)2

  問題Ⅱ

  (問1)2 (問2)1 (問3)2 (問4)4 (問5)3 (問6)1

  問題Ⅲ

  (1)2 (2)3 (3)1 (4)2 (5)4 (6)4 (7)問1:1 問2:3

  問題Ⅳ

  (1)1 (2)3 (3)2 (4)3 (5)4 (6)4 (7)2 (8)2 (9)3 (10)4 (11)1 (12)2 (13)4 (14)3 (15)1 (16)4 (17)1 (18)2 (19)1

  (20)4 (21)3 (22)2 (23)3 (24)4 (25)1 (26)3 (27)2

  問題Ⅴ

  (1)3 (2)3 (3)1 (4)4 (5)2 (6)4

  問題Ⅵ

  (1)3 (2)1 (3)1 (4)2 (5)4

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