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日本語精読試験問題

来源: 万语网 | 更新日期:2007-08-22 15:58:34 | 浏览(133)人次

  一、次の下線を引いた漢字の読み方を平仮名で、前の( )の中に書き入れなさい。       (0.5×20=10)

  (    )① 先方に理屈がある。

  (    )② 答えを探すのに悩む。

  (    )③ 私は自分の心に誓った。

  (    )④ 三種の神器とよばれる。

  (    )⑤ 耳をふさぐ余裕を与えない。

  (    )⑥ 一定の垣根を乗り越えない。

  (    )⑦ 父は裸足で表へ飛び出した。

  (    )⑧ いくつかの大工道具を備える。

  (    )⑨ 恐ろしく深刻な形相で言った。

  (    )⑩ 身辺の家具にも変化が起こった。

  (    ) 瞳を輝かせて回答を捜し求める。

  (    ) あなたの頭脳に快く吸収される。

  (    ) 知りたいという欲求をおさえた。

  (    ) 突拍子もないことを不思議に思う。

  (    ) 電車の中で青年から席を譲られた。

  (    ) 四歳のときに小児マヒにかかった。

  (    ) 音楽の有無を知ることはできない。

  (    ) 言葉づかいや心構えができていない。

  (    ) ミッキーマウスの子供がほしい人を募った。

  (    ) こんな氏素姓の分からない言葉をなぜ使うのか。

  二、次の下線を引いた平仮名を漢字で、前の( )の中に書き直しなさい。              (0.5×20=10)

  (    )① 西海岸のぜっけいで知られる。

  (    )② 使用上のさいが存在している。

  (    )③ ぶかが資料を持ってきてくれる。

  (    )④ 筋が通った話にはなっとくする。

  (    )⑤ 幸いじゅうしょうではなかった。

  (    )⑥ 心の空洞をしへいで埋められない。

  (    )⑦ 末の妹が甲府に学童そかいをする。

  (    )⑧ 日本を経済大国にへんぼうさせた。

  (    )⑨ その動きは一過性のけいいである。

  (    )⑩ おうせいな好奇心に抑制がかかる。

  (    ) 軍歌などが人々のこまくをひっかく。

  (    ) 私は自分のしたことをはんせいする。

  (    ) 情報のちくせきは子供の時代と同じだ。

  (    ) それはるいじのあいさつの表現である。

  (    ) 戦後のこうはいの中で欠食児童だった。

  (    ) かれらは施設をひなんこうとして考える。

  (    ) 家の中で馬鹿げたげんそうを抱いていた。

  (    ) よなかまで会社の仕事に缶詰になっている。

  (    ) 私たちの地球はぎんがけい宇宙の中にあるという。

  (    ) その問題はいくつかのこういしょうになっている。

  三、次の文の( )の中に最も適当な助詞を平仮名で一字ずつ書き入れなさい。          (0.5×20=10)

  昔、あるところ( )、とても貧乏なじいさま( )ばあさま( )住んでいました。

  年( )暮れて、大みそか( )ことです。近くの家( )( )は、お餅をつく音( )ペッタン、ペッタンと聞こえてきます。明日( )お正月だという( )( )、じいさま( )ばあさまの家( )( )、お餅を買うお金( )ありません。ばあさま( )、どうしたものか( )ため息をついた( )( )、じいさま( )、「そんじゃ、山へ行って薪( )( )とってきて、町へ売りに行ってこよう」( )、山へ薪( )とりに行き、それ( )持って、町へ出かけていきました。

  四、次のローマ字を漢字と平仮名で書きなさい。

  (1×5=5)

  ① Goikka no gotakō wo oinorimōshiagemasu.

  ② Kyūnenchū wa iroiro osewa ni narimashita.

  ③ Sonogo hisashiku gobusataitashite orimasu.

  ④ Gotēnēna gogazyō wo haishi kyōshuku ni zonzimasu.

  ⑤ Kotoshi mo nanitozo yoroshiku onegaiitashimasu.

  五、次の(1)~(5)の文の下線部と同じ意味のものを①~④から選びなさい。              (1×5=5)

  (1)吸い物を食べごろの温度にして客に出す。

  ① 桜はちょうど見ごろです。

  ② お昼ごろは、あまり寒くない。

  ③ 今ごろはもう東京に着いたでしょう。

  ④ 9月1日ごろ、強い風が吹くかもしれない

  (2)昔この川でよく泳いだものだ。

  ① 人の心は、なかなか分からないものだ。

  ② そのお話はぜひうかがいたいものです。

  ③ 子供のころは、よく木のぼりをしたものだ。

  ④ この町も、昔と違ってきれいになったものだ。

  (3)姉は今、家を出たばかりだ。

  ① 弟は毎日テレビばかり見ている。

  ② この本を一週間ばかり借りたい。

  ③ 昨日買ったばかりのかさをなくした。

  ④ この子は背が高いばかりで力がない。

  (4)事情の許すかぎり出席します。

  ① 私の力にはかぎりがある。

  ② それはうらやましいかぎりです。

  ③ 申し込みは今週かぎりです。

  ④ 言わないかぎり人には知られない。

  (5)小さい家で、庭らしい庭もありません。

  ① 体がそうとう丈夫らしい。

  ② この忘れ物は、あの人のらしい。

  ③ お金を拾ったのは、君らしいね。

  ④ 今日はほんとうに春らしい、暖かな一日でした。

  六、次の①~の文の下線部に後の(ア)~(エ)から最も適したものを選び、記号で書き入れなさい。

  (1×20=20)

  ① 心と   金銭では満たされない。

  (ア)いうのは                 (イ)いうものは

  (ウ)いうことは                (エ)は

  ② 彼はまじめだから、約束の時間に来るに   。

  (ア)限っている        (イ)ほかない

  (ウ)ほかならない       (エ)きまっている

  ③ 彼に   そんな馬鹿なことをするはずはない。

  (ア)限って  (イ)限っても (ウ)限られ  (エ)限らず

  ④ あの二人は   兄弟のようによく似ている。

  (ア)たとえ  (イ)たぶん  (ウ)まるで  (エ)いくら

  ⑤ その事件は彼に   大きいショックだった。

  (ア)ついて  (イ)つれて  (ウ)とって  (エ)おける

  ⑥ 家庭に   彼女は実によい母である。

  (ア)ある   (イ)おく   (ウ)なる   (エ)おける

  ⑦ 子供   甘やかすのはよくない。

  (ア)からといって              (イ)からと

  (ウ)だからといって            (エ)と

  ⑧ 経済の高度成長に   生活は豊かになった。

  (ア)つれて  (イ)つけて  (ウ)ついて  (エ)なって

  ⑨ それは言う   ないことだ。

  (ア)だけ   (イ)までも  (ウ)から   (エ)ほど

  ⑩ 体が弱いとはいう   今まで病気で欠席したことはない。

  (ア)もので  (イ)ものの  (ウ)ものが  (エ)ものを

  かれは約束の時間に   来なかった。

  (ア)だんだん                 (イ)とうとう

  (ウ)ぐんぐん                 (エ)そうそう

  今週は手紙を10   も受け取った。

  (ア)冊    (イ)枚    (ウ)通    (エ)ページ

  講義がもう始まっていたので   教室に入った。

  (ア)そっと                  (イ)はっと

  (ウ)じっと                  (エ)ほっと

  一生懸命に働いたから   成功できたのだ。

  (ア)さえ                   (イ)まで

  (ウ)だけ                   (エ)こそ

  あの人は好き嫌いが多い。もっと野菜を食べる   。

  (ア)ほどだ                  (イ)べきだ

  (ウ)わけだ                  (エ)ものだ

  コーヒーにしますか。   紅茶にしますか。

  (ア)それとも                 (イ)それでも

  (ウ)それでは                 (エ)それから

  医者の不注意で患者が死んだ。これは事故   むしろ犯罪である。

  (ア)といったら        (イ)だといっても

  (ウ)というより        (エ)だからといって

  彼は重い病気にかかり、歩くどころか   。

  (ア)起きあがるはずがない   (イ)起きあがることさえできない

  (ウ)起きあがることはできる  (エ)起き上がれないものでもない

  この歌を   たびに、古里のことを思い出して涙が出る。

  (ア)聞く                   (イ)聞いて

  (ウ)聞いた                  (エ)聞いている

  GNPの拡大成長が10年に   毎年10%以上という水準を続けた。

  (ア)かけて                  (イ)ともなって

  (ウ)つれて                  (エ)わたって

  七、次の日本語の文を中国語に訳しなさい。(2×5=10)

  ① これには、“戦後社会”の特質の一つとして、完全なる“消費者”へ多くの人が押しやられたことも加わっている。

  ② 落ち着いているように見せかけてはいるが、万が一のことがあったらどうしようという不安がないわけではない。

  ③ クラシックからジャズからロックから、世界中のありとあらゆる音楽が聞けるこの国には、しかし、静けさがない。

  ④ わが国は1990年のアジア競技大会のあとを受けて、またいくつかのアジアや世界的な規模のツポーツ大会をやった。

  ⑤ 結局のところ、家にとじこもって、ごろごろとぐろ巻いているものてすから、家人に粗大ごみ扱いにされてしまいます。

  八、次の中国語の文を日本語に訳しなさい。(3×5=15)

  ① 现在日本的经济发达,人们的生活水平也大大提高了,用不着那么拼命干了。

  ② 我认为人和动物的最根本的区别就在于人有思想会思考问题,而动物则不能。

  ③ 在得到别人什么帮助的时候应该表示谢意,但有人却不知道该说些什么来道谢。

  ④ 说得太好了,我们应该为全世界人民能过上和平,幸福的生活而尽自己的力量。

  ⑤ 别人都默不作声、不提问,我干什么要提问呢如果只有我提问不就表现出我的无知吗

  九、次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。(15)

  また大切な人が亡くなった。五月四日、長洲一二先生がなくなったのだ。

  長洲先生は私の大学におけるゼミナールの教官だった。しかし、先生が私にとって「大切な人」だったというとき、それは単にゼミナールの教官であったからというだけが理由ではない。先生は、いわば①「最初の人」だったのだ。

  それは私が十九歳から二十歳になろうとしているときのことだった。初冬のある日、私は鎌倉の長洲先生の家に向かっていた。

  当時、私は経済学部の二年生でゼミナール選択の時期を迎えていた。だが、経済学という学問そのものに興味を失っていた私には、どの教官のどのゼミに行こうが大差ないと思えてならなかった。それでも最終的に長洲ゼミを選ぶことにしたのは、先生の「社会科学概論」の講義が、私の出席していた数少ない講義のひとつだったからということが大きかった。しかし、当時の長洲先生は教壇のスターだった。そのような②「花形教官」のゼミを選ぶということに、ある種のやましさを覚えないわけには行かなかった私は、第二志願のゼミに、およそ人気のない、地味な日本経済史の研究をしている若手の教官のゼミを選ぶことで、③心理的なバランスを取ろうとした。

  その志願書を出してしばらくすると、教務課の掲示板に、長洲ゼミを希望する者は原稿用紙五枚以内で作文を書いてくるようにという貼り紙が出された。希望者が多いため、それによって選択するということのようだった。

  退屈していた私は④暇つぶしができたことを喜び、その作文を書き上げることに熱中した。しかし、自信を持って提出した二週間後、長洲ゼミに入ることを許可された十二人の名簿の中に私の名はなかった。

  私はそれを見てショックを受け、次に腹を立てた。あの作文のどこが悪かったというのだろう。先生に会ってその理由を教えてもらいたい……。

  先生の前に座った私は、緊張したまま訪ねてきた理由を話しはじめた。

  それを黙って聞いていた先生は、私が話しおわると、意外なほどやさしい口調で言った。

  ――私が作文を書かせたのは、合否の判定をするためではなかった。どれだけ本気で入ろうとしているかを確かめただけで、中身はまったく読まなかった。では、どのように合否を決めたのか。それは第二志望のゼミをどこにしているかによっていたのだ。( ⑤ )、私のゼミを落とされた人が、第二志望のゼミにも入れてもらえないなどということがないように、希望者が多いところを第二志望としている人を入れ、少ないゼミを第二志願としている人を機械的に落としたのだ……。

  それを聞いて私は納得した。先生はあの作文を読んで落としたのではないという。それならこちらも⑥文句のつけようがない。素直に第二志願のゼミに行こう。そう思っていると、しかし、と先生は言った。

  「どんな理由であれ、私は君を私のゼミに入れなかった。そうなんですね」

  私がうなずくと、先生はこう言った。

  「それは間違いでした」

  私は驚いて先生の顔を見た。すると、先生はあらたまった口調でこう言ったのだ。

  「私のゼミに入ってくれますか」

  その言葉にさらに驚かされた。ゼミに入れてやろう、でもなく、ゼミに入りなさい、でもなく、ゼミに入ってくれますか、と言ったのだ。

  私は⑦しばし茫然としてから、慌てて、ええ、と返事した。

  いまでも、先生が亡くなったいまでも、あのときどうして「入ってくれますか」などというような言い方をされたのかわからない。

  しかし、それが私にとって初めての言葉だということはその時すでにわかっていた。その言葉の底には、⑧君は何者かでありうる、というメッセージが存在するように思えた。そして、そのようなメッセージを発してくれた「大人」は先生が初めてだったのだ。

  もしかしたら、私は二十歳からの困難な数年を、先生のその言葉ひとつを支えに切り抜けていったのかもしれないと思う。

  そして、こうも思う。教師が教え子に、あるいは「大人」が「若者」に、真に与えられるものがあるとすれば、それは「君は何者かになりうるんだよ」というメッセージだけではないだろうかと。

  (沢木耕太郎「最初の人」日本経済新聞1999年6月27日による、一部改)

  問1.長洲先生が筆者の「①「最初の人」」である理由として最も適当なものを選びなさい。             (1×1=1)

  A.大学時代のゼミの教官だったから。

  B.有名人なのに親切に指導してくれたから。

  C.筆者の可能性を認めてくれ、励まされたから。

  D.ゼミに入れてもらえず、かえって精神的に鍛えられたから。

  問2.「②「花形教官」」とはどんな意味か。       (1×1=1)

  A.やさしい教員

  B.人気のある教員

  C.うつくしい教員

  D.経験のある教員

  問3.「③心理的なバランスを取ろうとした」とあるが、何と何のバランスか。                     (2×1=2)

  A.人気がある長洲ゼミを取りたい気持ちと、若手で人気がない先生はかわいそうだという気持ち

  B.人気がある長洲ゼミの学生の数と、若い教官のゼミの学生の数

  C.長洲ゼミに入れる可能性と、若い教官のゼミに入れる可能性

  D.長洲ゼミを選んでほかの学生に申し訳ないという気持ちと、若い教官のゼミなら遠慮はいらないという気持ち

  問4.「④暇つぶし」とはどんな意味か。        (1×1=1)

  A.わずかの時間を惜しむこと

  B.ありあまる時間を過ごすこと

  C.ちょっとした時間をさくこと

  D.たくさんの時間をかけること

  問5.( ⑤ )に入る言葉は次のどれか。       (1×1=1)

  A.つまり    B.それで    C.すると    D.しかも

  問6.長洲先生はどんな学生を自分のゼミに入れようとしたか。

  (2×1=2)

  A.よい作文を書き、しかも第二志願のゼミの人気が低い学生

  B.よい作文を書き、しかも第二志願のゼミの人気が高い学生

  C.作文のよい悪いに関係なく、第二志願のゼミの人気が低い学生

  D.作文のよい悪いに関係なく、第二志願のゼミの人気が高い学生

  問7.「⑥文句のつけようがない」とはどんな意味か。  (1×1=1)

  A.いい分を述べる方法がない

  B.気持ちを表す方法がない

  C.考え方を話す方法がない

  D.言葉をかける方法がない

  問8.「⑦しばし茫然とし」た理由として最も適当なものを選びなさい。(2×1=2)

  A.先生の態度が急に冷たくなったから。

  B.突然、ゼミに入れることになったから。

  C.先生は有名な学者なのにひどい間違いを犯したから。

  D.先生の言葉がていねいすぎるように感じられたから。

  問9.「⑧君は何者かでありうる」の意味として最も適当なものを選びなさい。                      (2×1=2)

  A.好きなことをしてもよい

  B.人には理解されないかもしれない

  C.自分の希望する職業にきっと就ける

  D.何かの分野でいつかりっぱな人になれる

  問10.長洲先生の学生に対する態度として適当なものはどれか。

  (2×1=2)

  A.なるべく親切にする。

  B.どんな学生でも平等にあつかう。

  C.自分と対等の大人としてあつかう。

  D.能力のある学生に対して特に厳しくする。

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